【2026年最新】2PC配信に必要な物・やり方・接続方法を解説!

2PC配信に必要な機材とゲーム用PC・キャプチャーボード・配信用PCの接続方法 配信・PC
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 今回は「パソコン2台で快適にゲーム配信」がテーマです。

 以前、無理やりパソコン1台でAPEXを配信したことがありますが、ゲームはカクカクし、配信も途切れてしまい、当時の私の環境では厳しい状態でした。

 いまは、デスクトップパソコン2台をゲーム用配信用と用途を分けてYouTube配信をしています(今もAPEXをしているとは言っていないw)。

2PC配信のメリットは、ゲームと配信の処理を2台のPCに分担できることです。配信に必要な処理を配信用PCへ任せることで、ゲーム用PCの負荷を抑え、ゲーム側の性能を発揮しやすい環境を作れます。

もちろん、実際に出せる画質やフレームレートはPCの性能やゲーム、配信設定などによって変わりますが、ゲームをできるだけ快適に動かしながら配信したい場合に、2PC配信は選択肢のひとつになります。

今回は、私が実際に使っている環境をもとに、2PC配信に必要な機材や接続方法、映像・音声の設定方法を紹介します。

2PC配信に使っているパソコンはこちら↓

この記事でわかること

  • 2PC配信に必要な機材と選び方
  • ゲーム映像を配信用PCへ送る接続・設定方法
  • ゲーム音を配信用PCへ送る3つの接続方法
  • OBS全画面プロジェクターを使った2PC配信の手順
  • 2PC配信のメリット・デメリット

 この記事で紹介する方法以外にも、ネットワーク経由で映像・音声を送る「NDI」を使った2PC配信があります。キャプチャーボードを使わずに2PC配信環境を構築できるのがメリットです。

私も以前NDIを使って2PC配信をしていましたが、環境によっては遅延やネットワーク負荷なども考慮する必要があります。現在は、よりシンプルに運用できるキャプチャーボードを使った2PC配信にしています。

この記事では、私が現在実際に使っているキャプチャーボードを使った2PC配信の接続方法を紹介します。

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2PC配信に必要なもの

ゲーム用PC: ゲームをプレイすることを担当するPC / 映像出力端子(HDMI・DisplayPort)の種類や数にも注意

ゲーム用PCは、自分がプレイしたいゲームを希望する画質・フレームレートで快適に動かせる性能を基準に選びます。

2PC配信ではゲーム画面を配信用PCへ送るため、PC本体の性能だけでなく、グラフィックボードやモニターに搭載されているHDMI・DisplayPortなどの映像端子の種類や数も確認しておきましょう。

また、高リフレッシュレートや高解像度でゲームをプレイする場合は、モニターだけでなく、使用するケーブルやキャプチャーボードがその環境に対応しているかも確認が必要です。

私の環境では、ゲーム用PCでもOBSを起動し、ゲーム画面を配信用PCへ送るために使用しています。具体的な設定方法は、このあと詳しく紹介します。

配信用PC: OBS・コメント・BGMなど、配信に関する処理を担当するPC

配信用PCでは、OBSでの配信を中心に、棒読みちゃん・コメントビューアー・Discord・BGM・ブラウザーなどを動かします。私の環境では、基本的にゲーム以外の配信作業をこちらのPCで行っています。

配信用PCはゲームを動かすことが主目的ではないため、ゲーム用PCと同じ構成にする必要はありません。ただし、必要な性能は配信する解像度やフレームレート、OBSで使用するエンコーダー、同時に動かすソフトなどによって変わります。

また、私の環境ではマイクやヘッドセットなど、配信で使用する音声機器も基本的に配信用PC側へ接続しています。

キャプチャーボード

 キャプチャーボードは、SwitchやPS5などのゲーム機を配信するときにも使われる機器です。2PC配信では、ゲーム用PCをゲーム機と同じようにキャプチャーボードへ接続し、映像を配信用PCへ送ると考えると分かりやすいです。

ゲーム画面を見ながらプレイする場合は、パススルー出力に対応したキャプチャーボードがおすすめです。

OBSに取り込んだプレビュー画面ではなく、キャプチャーボードのパススルー出力を接続したモニターを見てプレイすることで、キャプチャー処理によるプレビュー画面の遅延を避けやすくなります。

ゲーム用PCとキャプチャーボード、配信用PCを接続した2PC配信の基本構成図

 SwitchやPS5などの機器を複数使わない場合はHDMI切替器は必要ありません。その都度、ゲーム機を接続しなおして使っても良いです。

キャプチャーボードはAVerMediaElgatoが有名です。
私は現在、AVerMediaの外付けキャプチャーボード「Live Gamer EXTREME 3(GC551G2)」を使っています。

USB接続の外付けタイプなので導入しやすく、HDMIのパススルーに加えてLINE IN・LINE OUTも搭載しています。
この記事で紹介している2PC配信でも、映像だけでなく音声の接続にも使えるのが便利です。

★現在使用中・おすすめのGC551G2(外付け型)

その他

・配信ソフト(OBS・XSplit
 OBSを使っています。ダウンロードは↓

機材類を表にしました。

キーボードとマウスゲーム用PCと配信用PC、それぞれで操作できるように用意します。
2台分のキーボード・マウスを置くほか、USB切替器を使って1組を2台のPCで共有する方法もあります。
私は配信中にすぐ操作できることを優先して、場所は取りますが、それぞれのPCにキーボードとマウスを接続しています。
マイク配信用のマイクは、基本的に配信用PCへ接続します。 USBマイクならPCへ直接、XLRマイクなどを使用する場合はオーディオインターフェースを経由して接続できます。
ゲーム内のボイスチャットでもマイクを使いたい場合は、ゲーム用PC側にもマイク入力が必要です。私の環境では、ゲーム用PCに接続したUM2へマイクをつなぐ方法も使用できます。
どの接続方法が適しているかは、配信だけでマイクを使うのか、ゲーム内のボイスチャットでも使うのかによって変わります。
オーディオインターフェイス2PC配信に必須ではありません。 HDMIやキャプチャーボードのLINE INを使ってゲーム音を送れる場合は、オーディオインターフェースがなくても2PC配信はできます。
一方、マイクを接続したい、ヘッドホンの音量を手元で調整したい、ゲーム用PCの音をヘッドホンで聞きながら配信用PCにも送りたいなど、音声の入出力をより柔軟に管理したい場合には便利です。
私の環境では、配信用PCでYAMAHA AG03、ゲーム用PCでBEHRINGER U-PHORIA UM2を使用しています。この記事の後半では、UM2を使ってゲーム音を配信用PCへ送る方法も紹介します。
各種配線アダプタ、変換ケーブル必要に応じて用意します。 HDMI・DisplayPortの変換ケーブルやアダプター、3.5mmステレオミニ-RCAケーブルなど、接続する機器の端子に合わせて選びます。
特にHDMIとDisplayPortを変換する製品には映像を送れる方向が決まっているものがあるため、購入前に「どの機器から、どの機器へ接続するのか」を確認しましょう。私も2PC配信環境を作る中で、端子に合わせてさまざまな変換ケーブルやアダプターを使用しています。
HDMI切替器(スイッチャー)必須ではありません。 ゲーム用PCやPS5、Switchなど、複数の機器を1台のキャプチャーボードへ接続したい場合に便利です。
私の環境では5入力1出力のHDMI切替器を使い、ゲーム用PC・PS5・Switch・レトロフリークを切り替えてキャプチャーボードへ接続しています。
HDMI切替器を選ぶときは、必要な入力端子の数だけでなく、使用したい解像度・リフレッシュレート・HDRなどに対応しているかも確認しましょう。
また、私の環境では電源供給できるHDMI切替器の方が安定して使えたため、現在は電源付きの製品を使用しています。

・オーディオインターフェイス

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映像の設定方法と接続例

① まず試したい基本設定|画面複製方式

2PC配信でゲーム用PCの映像を配信用PCへ送る方法はいくつかあります。まずは、設定が簡単なWindowsの「画面の複製」を使う方法から試してみるのがおすすめです。

ゲーム用PCのグラフィックボードからHDMIケーブルをキャプチャーボードの「HDMI IN」へ接続します。キャプチャーボードはUSBで配信用PCへ接続します。

ゲーム用PCで「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開きます。キャプチャーボードがもう1台のディスプレイとして認識されていることを確認してください。

普段ゲームを表示しているメインモニターとキャプチャーボードを選び、「表示画面を複製する」に設定します。Windowsでは Windowsキー+P →「複製」から設定することもできます。

これで、ゲーム用モニターに表示している映像と同じ映像がキャプチャーボードへ送られます。配信用PCのOBSでキャプチャーボードを「映像キャプチャデバイス」として追加すれば、ゲーム用PCの画面を取り込めます。

② れおちんの設定|画面拡張+OBS全画面プロジェクター方式

私は現在、ゲーム用PCでOBSを起動し、「全画面プロジェクター」を使ってキャプチャーボードへゲーム映像を送る方法で2PC配信しています。

①の画面複製方式で問題なく使える場合は、無理にこの方法へ変更する必要はありません。画面複製で解像度やリフレッシュレートなどの設定がうまく合わない場合は、この方法も選択肢になります。

●ゲーム用PCの設定

ゲーム用PCにキャプチャーボードを接続し、デスクトップを右クリックして「ディスプレイ設定」を開きます。

キャプチャーボードが普段使っているモニターとは別のディスプレイとして認識されていることを確認します。

この方法では、①の画面複製方式とは違い、「表示画面を拡張する」を選択します。

Windows11で2PC配信の表示画面を拡張するディスプレイ設定

次に、ゲーム用PCのOBSを開きます。

ソースの「+」ボタンを押すか、ソース欄を右クリックして、「追加」「ゲームキャプチャ」→「ソースを作成」をクリックします。

ゲームキャプチャの設定では、私はモードを「特定のウィンドウをキャプチャ」にしています。「フルスクリーンアプリケーションをキャプチャ」のままだと、ゲームが終了したり予期せず落ちたりした場合などに、別のフルスクリーンアプリがキャプチャされる可能性があります。

配信中に意図しない画面が映るのをできるだけ防ぐため、「特定のウィンドウをキャプチャ」→ 配信するゲームを指定する設定にしています。

OBSのゲームキャプチャで特定のウィンドウを選択する設定

別のゲームに変更するときは、OBSの「ソース」にあるゲームキャプチャをダブルクリックし、「ウィンドウ」から配信するゲームを選び直します。

ゲーム画面がうまく取り込めない場合は、OBSを再起動すると改善することがあります。

ここまでで、ゲーム用PC側の基本設定は完了です。

実際に配信するときは、OBSの「全画面プロジェクター」を使って、ゲーム映像をキャプチャーボードへ出力します。詳しい操作方法は、後半の「配信する時の手順(特にOBSの使い方)」で解説します。

※この方法ではゲーム用PCでもOBSを動かすため、環境によってはゲーム側の負荷が増える場合があります。①の画面複製方式で問題なく配信できる場合は、無理にこの方法へ変更する必要はありません。

●配信用PCの設定

配信用PCのOBSを開きます。

ソースの「+」ボタンを押すか、ソース欄を右クリックして、「追加」「映像キャプチャデバイス」を選択します。

デバイスから使用しているキャプチャーボードを選択します。私の環境では、GC551G2が「Live Gamer EXTREME 3」と表示されています。プレビューにゲーム画面が表示されれば、映像は正常に取り込めています。

OBSの映像キャプチャデバイスでLive Gamer EXTREME 3を選択する設定

必要に応じて解像度やFPSなどを設定します。映像がうまく表示されない場合は、OBSやキャプチャーボードの接続を確認し、OBSを再起動してみてください。

私の環境をもとに、2PC配信の映像配線の一例を図にしました。

私は5入力1出力のHDMI切替器を使用していますが、図では接続方法を分かりやすくするため、一部の入力機器を省略しています。

HDMI切替器を使わない場合は、ゲーム用PCとキャプチャーボードを直接接続してもOKです。

ゲーム用PCとHDMI切替器、キャプチャーボード、配信用PCを接続した2PC配信の映像配線例
HDMIケーブルの種類目安配信での用途
High Speed1080p、4K/30Hzなど・最大10.2Gbps1080p/60fps中心なら候補
Premium High Speed4K/60Hz・HDR・最大18Gbps4K環境など
Ultra High Speed4K/120Hz・8K/60Hz・最大48Gbps4K/120Hzでゲームする場合など

HDMIケーブルは「HDMI 1.4」「HDMI 2.0」「HDMI 2.1」などのバージョン番号で呼ばれることがありますが、HDMI公式ではケーブルをバージョン番号ではなく「High Speed」「Premium High Speed」「Ultra High Speed」などの名称で分類しています。

※2026年現在は、HDMI 2.2向けに最大96Gbps対応の「Ultra96 HDMI Cable」も登場しています。ただし、一般的な2PC配信で必要になるケースは少なく、4K/120Hzなどの環境ではUltra High Speed HDMI Cableが選択肢になります。

1080p/60fpsでゲーム・配信する一般的な環境なら、High Speed HDMIケーブルがひとつの目安です。ただし、配信自体は1080p/60fpsでも、ゲームを4K/120Hzなどでプレイする場合は、キャプチャーボードのパススルー性能も含めて、それに対応したHDMIケーブルを選びましょう。

【ゲーム画面の遅延が気になる場合はパススルーを使う】

キャプチャーボードで取り込んだ映像をOBSのプレビュー画面で見ながらゲームをすると、映像の取り込み処理による遅延が発生します。アクションゲームなどでは、このわずかな遅延でも操作しづらく感じることがあります。

そこで、キャプチャーボードにパススルー出力(OUT)がある場合は、OUT端子からゲーミングモニターへHDMIケーブルで接続します。ゲームはOBSのプレビュー画面ではなく、パススルー出力されたモニター画面を見てプレイすることで、OBSのプレビュー画面を経由することで生じる遅延を避けやすくなります。

私の場合は、PCとPS5などで同じゲーミングモニターを使っているため、遊ぶ機器に合わせてモニター側の入力(HDMI1・HDMI2など)を切り替えています。頻繁に切り替える場合は、リモコンなどで入力切替ができるモニターだと便利です。

また、私の環境ではパススルー接続によって、PC起動時に意図したモニターへ画面が表示されないことがあります。そのため、PS5などを使わないときは、必要に応じてパススルー出力側のHDMIケーブルを外しています。 

音声の設定方法と接続例

2PC配信では、ゲーム用PCの音声を配信用PCへ送る必要があります。

映像と比べて、音声の接続や設定は少し複雑になりやすいと感じています。「音が出ない」「配信には聞こえているのに自分には聞こえない」「ノイズが入る」など、環境によってさまざまな問題が起こることがあります。

ここでは、私が実際に試した3つの方法を、できるだけ簡単な方法から順番に紹介します。

① まず試したい基本設定|HDMI音声方式

HDMIケーブルは映像だけでなく、音声も一緒に送ることができます。そのため、まずはゲーム用PCの音声をHDMI経由でキャプチャーボードへ送り、配信用PCのOBSで取り込む方法を試してみましょう。

ゲーム用PCの「サウンド設定(スタートボタンを右クリック → 設定 → システム → サウンド)」を開き、音声の出力先としてキャプチャーボードへ接続しているHDMI/DisplayPort側の音声デバイスを選択します。

音声デバイスには、キャプチャーボードの商品名ではなく、接続しているモニター名や「AMD High Definition Audio Device」「NVIDIA High Definition Audio」などと表示される場合があります。どれか分からない場合は、実際に音を再生しながら切り替え、配信用PCのOBSで音声メーターが反応するか確認すると分かりやすいです。

配信用PCでOBSを開き、キャプチャーボードからゲーム音が入力されているか確認します。OBSの音声ミキサーでゲーム音に合わせてメーターが動いていれば、ゲーム用PCから配信用PCまで音声が届いています。

この方法なら、映像と音声をHDMIケーブルでまとめて送れるため、追加のオーディオインターフェースや音声ケーブルを使わずに2PC配信を始められます。AVerMediaもデュアルPC環境では、キャプチャーデバイスをゲーム用PCの音声出力先として選択する方法を案内しています。

ただし注意点があります。
ゲーム用PCの音声出力先をキャプチャーボードに変更すると、ゲーム用PCに接続しているヘッドホンやスピーカーから音が聞こえなくなる場合があります。

キャプチャーボードのHDMI OUTから接続したモニターにスピーカーがあれば、そこからゲーム音を聞く方法もあります。ゲーム用PCのヘッドホンでも聞きながら、同時に配信用PCへ音声を送りたい場合は、追加の設定や別の接続方法が必要になります。

その場合は、次に紹介する別の音声接続方法を試してみてください。

② GC551G2なら簡単|LINE IN・LINE OUT方式

①のHDMI音声方式で「配信用PCにはゲーム音が届いたけれど、自分のヘッドホンから聞こえなくなった」という場合は、この端子を使う方法があります。

この方法では3.5mmステレオオーディオケーブルが1本必要です。
ゲーム用PCのLINE OUTからキャプチャーボードのLINE INまで接続するため、購入するときはPCとキャプチャーボードの設置場所を確認して、十分な長さのケーブルを選びましょう。

私が使用しているAVerMedia「LIVE GAMER EXTREME 3(GC551G2)」には、3.5mmのLINE IN(音声入力)とLINE OUT(音声出力)が搭載されています。

接続方法はシンプルです。

まず、ゲーム用PCの「Windowsマークを右クリック」→「設定」→「システム」→「サウンド」を開き、音声の出力先をLINE OUTに対応する「スピーカー(Realtek(R) Audio)」などのアナログ音声出力に変更します。表示される名前はPCによって異なります。

ゲーム用PCのLINE OUTからGC551G2のLINE INへ接続し、LINE OUTからヘッドホン、USBで配信用PCへ音声を送る接続図

ゲーム用PCのLINE OUT(緑色)
↓ 3.5mmオーディオケーブル
GC551G2のLINE IN

GC551G2のLINE OUT → ヘッドホン

この接続なら、ゲーム用PCの音声を配信用PCへ送りながら、GC551G2のLINE OUTに接続したヘッドホンでもゲーム音を聞くことができます。

実際にこの方法を試したところ、ヘッドホンでゲーム音を聞きながら、配信用PCのOBSにも同じゲーム音が入力されることを確認できました。

AVerMediaもGC551G2を使った2PC配信の接続方法として、この構成を案内しています。

注意:GC551G2では、HDMIから入力された音声とLINE INから入力された音声を同時にミックスすることはできません。LINE INを使用する場合は、この点に注意してください。

GC551G2以外のキャプチャーボードではLINE IN・LINE OUT端子の有無や仕様が異なるため、使用している製品の説明書を確認してください。

③ れおちんの設定|オーディオインターフェースを使った有線接続

ここからは、私が現在使っている接続方法を紹介します。

ゲーム用PCにオーディオインターフェースを接続し、ゲーム用PCでヘッドホンから音を聞きながら、同時にゲーム音を配信用PCへ送る方法です。

この方法は①や②より必要な機材や配線が増えます。

その代わり、ゲーム用PC側でヘッドホンやマイクを使ったり、音量を手元で調整したりしながら、ゲーム音を配信用PCへ送れるのがメリットです。

ゲーム内のボイスチャットなどでマイクも使いたい場合には、便利な接続方法です。

私の環境では、オーディオインターフェースにBEHRINGER U-PHORIA UM2を使用しています。

この接続方法にしている理由は、次のような使い方ができるからです。

  • ゲーム用PCの音をヘッドホンで直接聞ける
  • ゲーム内のボイスチャット用マイクをゲーム用PCで使える
  • ヘッドホンの音量をUM2で手元調整できる
  • ゲーム音を別の出力から配信用PCへ送れる

ゲーム用PCとUM2を接続する

まず、ゲーム用PCとUM2をUSBケーブルで接続します。

ヘッドホンはUM2のヘッドホン端子へ接続します。

ゲーム内のボイスチャットなどでマイクを使用する場合は、マイクもUM2へ接続します。

ゲーム用PCのWindowsでは、UM2が音声デバイスとして認識されます。私の環境では「USB Audio CODEC」と表示されています。

ゲーム用PCの音声出力先をUM2にすることで、UM2に接続したヘッドホンからゲーム音を聞けます。

UM2から配信用PCへゲーム音を送る

ゲーム音を配信用PCにも送るため、UM2背面のRCA出力と配信用PCのLINE INを接続します。

接続にはRCA-3.5mmステレオケーブルを使用しています。

ゲーム用PCからUM2を経由して配信用PCのLINE INへゲーム音を送る2PC配信の音声接続図

UM2のRCA OUTPUT
↓ RCA-3.5mmステレオケーブル
配信用PCのLINE IN(青)

配信用PCでは、Windowsのサウンド設定でLINE INが認識されていることを確認します。

これで、ゲーム用PCの音声をUM2から配信用PCへ送ることができます。

実際にこの接続で、UM2に接続したヘッドホンからゲーム音を聞きながら、同時に配信用PCへゲーム音を送れることを確認しています。

配信用PCのOBSでゲーム音を取り込む

配信用PCのOBSでは、ソースに「音声入力キャプチャ」を追加し、デバイスに「ライン入力」を指定します。

ゲーム用PCで音を再生して、OBSの音声ミキサーにある「音声入力キャプチャ」のメーターが動けば、ゲーム音がOBSまで届いています。

ゲーム用PC → UM2 → 配信用PC → OBS

私の環境でも、音声入力キャプチャのメーターが動くことを確認できました。

ゲーム用PCでマイクも使える

UM2にはマイクも接続できるため、ゲーム内のボイスチャットなどでゲーム用PCにマイクを使いたい場合にも利用できます。

ゲーム用PCのWindowsで、UM2をマイクの入力デバイスとして選択します。

私の環境では、UM2に接続したマイクがWindows上で「マイク(USB Audio CODEC)」として認識されました。

実際にMarantz MPM-1000をUM2へ接続してWindowsのマイクテストを行い、録音した音声を再生できることも確認しています。

ファンタム電源が必要なマイクを使用する場合
使用するマイクによっては、オーディオインターフェースからファンタム電源を供給する必要があります。MPM-1000の場合はファンタム電源が必要なため、UM2背面の「+48V」をONにして使用しました。すべてのマイクで+48Vが必要なわけではないので、使用するマイクの仕様を確認してください。

OBSでBGM・Discord・ゲーム音などをアプリごとに分けて管理したい場合は、以下の記事で詳しく解説しています。

配信するときの手順|OBS全画面プロジェクター方式

ここでは、先ほど紹介した「画面拡張+OBS全画面プロジェクター方式」で、実際に配信を始めるときの流れを紹介します。

配信用PC側の基本的なOBS設定はここでは割愛します。YouTubeとTwitchへ同時配信する場合は、以下の記事でobs-multi-rtmpの導入から設定まで詳しく解説しています。

配信開始までの流れ

  1. ゲーム用PCと配信用PCを起動し、両方のPCでOBSを起動する
  2. ゲーム用PCで配信するゲームを起動する
  3. ゲーム用PCのOBSにゲーム画面が映っていることを確認する
  4. OBSのプレビュー画面上で右クリックし、「全画面プロジェクター(プレビュー)」→ キャプチャーボードにつながっている画面を選択する
  5. 配信用PCのOBSにゲーム画面が映っていることを確認する
  6. 映像と音声に問題がないことを確認して、配信用PCから配信を開始する
OBSのプレビュープロジェクターからキャプチャーボード側のディスプレイを選択する画面
デスクトップ画面に飛ぶときはショートカットを使う

ゲーム中に画面を切り替えるときはショートカットを使う

ゲーム中にOBSなど別の画面を操作したいときは、ショートカットを使うと便利です。

● ゲーム中にデスクトップを表示したい → Windowsキー + D

● ゲーム中に別のアプリへ切り替えたい → Altキーを押しながら、Tabキーを何回か押す

2PC配信のメリット・デメリット

2PC配信にはメリットだけでなく、費用や配線などのデメリットもあります。

私自身は2PC配信にして良かったと思っていますが、配信内容やPC環境によっては、1PC配信の方がシンプルで使いやすい場合もあります。

メリット

  • ゲームと配信の処理を2台のPCに分担できる
  • 配信処理を配信用PCに任せることで、ゲーム用PCの負荷を抑えやすい
  • ゲーム用PCの負荷を抑えることで、ゲーム側の性能を発揮しやすい環境を作れる
  • OBSやコメントビューアーなど、配信に使うソフトを配信用PC側でまとめて管理できる
  • トラブルが起きたときに、ゲーム側・配信側を分けて原因を確認しやすい
  • ゲーム用PC側でトラブルが起きても、配信用PCのOBSを操作できる場合がある

デメリット

  • PCが2台必要になるため、導入費用が高くなりやすい
  • キャプチャーボードやケーブルなど、追加の機材が必要になる
  • PCを2台設置するためのスペースが必要
  • ケーブルが増えるため、配線が複雑になりやすい
  • 映像や音声の接続・設定が、1PC配信より複雑になりやすい
  • 環境によっては、映像と音声のズレなどを調整する必要がある
  • PCを2台動かすため、消費電力も増える

2PC配信は1PC配信より機材や配線が増えるため、最初の設定は少し大変です。
ただ、一度接続や設定を整えてしまえば、普段の配信では毎回すべてを設定し直す必要はありません。

私の場合も、現在は基本的な配線やOBSの設定を固定したまま使っています。

2PC配信のメリットは、ゲームと配信の処理を2台のPCに分担できることです。
配信処理を配信用PCに任せることでゲーム用PCの負荷を抑え、ゲーム側の性能を発揮しやすい環境を作れます。
その結果、1台のPCですべてを処理する場合と比べて、ゲームの快適さを保ちながら、安定した配信をしやすくなるのが2PC配信の大きなメリットです。

ただし、実際の画質やフレームレートは、ゲーム用PC・配信用PCの性能や配信設定などによって変わります。

2PC配信で映像がカクついたり、配信が止まったりする場合は、回線速度やOBSの設定など別の原因が考えられます。配信トラブルの原因と確認方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
 → YouTube配信がカクつく・止まる原因は?OBSと回線速度の確認手順

まとめ

2PC配信は、ゲーム用PCと配信用PCの2台を使い、ゲームと配信の処理を分担する配信方法です。

キャプチャーボードを使ってゲーム映像を配信用PCへ送り、音声は使用する機材や環境に合わせて接続します。

1PC配信と比べると必要な機材や配線、設定は増えますが、配信処理を別のPCに任せることで、ゲーム用PCの負荷を抑えながら配信しやすいのが大きなメリットです。

私自身も現在この方法で配信しており、この記事では実際に使用している機材や接続方法をもとに紹介しました。

これから2PC配信を始める方は、まずは
「ゲーム用PC → キャプチャーボード → 配信用PC」
という基本的な映像の流れから考えると、接続方法を整理しやすいと思います。

この記事が、2PC配信環境を作るときの参考になれば幸いです。

2PC配信に必要なマイクやモニター、快適なデスク周りのおすすめ周辺機器については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください!

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