配信中に画面がカクついたり、OBSの動作が重くなったりして困っていませんか?
OBSの設定を見直しても改善しない場合、過去のアップデートや設定の積み重ねによって生じた「残骸データ」が原因かもしれません。通常のアンインストールではこの残骸が残ってしまうため、不具合が解消されないケースが多く存在します。
そんな時に効果抜群なのが、OBSをまっさらな状態に戻す「完全クリーンインストール(初期化)」です。
【この記事でわかること】
・OBSの重さ・カクつきを根本から解消するクリーンインストールの手順
・配信画面や設定を元通りに戻すための「正しいバックアップ方法」
・再インストール後に行うべき「動作を軽快にするための神設定」
この記事では、配信歴10年の経験をもとに、事前準備から完全削除、再インストール、そして元の配信画面を一瞬で戻す復元手順までを分かりやすく解説します。
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根本的にPCのスペック不足や負荷が気になる方は、2PC配信環境の導入やPC構成の見直しも検討してみてください。
STEP 1:作業前の整理とバックアップ手順
クリーンインストールを実行すると、OBS内のすべてのデータが一度リセットされます。作業に入る前に、不要なデータを整理し、大切な設定を確実にバックアップしておきましょう。
1. 不要なシーン・ソースの整理
クリーンインストール前に、使っていない古いテスト用シーンや、非表示のまま残っている画像・テキストソースはこのタイミングで削除しておきましょう。
不要なデータが残ったままエクスポートしてしまうと、再構築(インポート)した際にもそのまま復元されてしまいます。クリーンインストール後にひとつひとつ手作業で消す余計な手間が増えてしまうため、このタイミングで綺麗に整理しておくのがおすすめです。
あらかじめデータを削っておくことで、復元後のOBSをスッキリとした快適な状態でスタートでき、エクスポートしたファイルをバックアップとして使う場合にも役立ちます。
2. シーンコレクションとプロファイルのエクスポート
OBSでは「配信の接続設定(プロファイル)」と「画面の見た目(シーンコレクション)」が別々に管理されています。クリーンインストール後に復元できるよう、それぞれエクスポートしておきましょう。
💡保存場所のワンポイントアドバイス
バックアップファイルの保存先に迷った場合は、外部ドライブやUSBメモリに「OBSバックアップ_20260822」などの日付入りフォルダを作って保存するのがおすすめです。万が一のPCトラブル時にも安全に保護できます。
※外部ドライブやUSBメモリがない場合は、デスクトップやドキュメントなど、後からすぐ見つけられる場所に保存しておけばOKです。
3. プラグインなどのスクショ保存
- OBS外部から導入したプラグインの情報。同時配信プラグイン(Multiple RTMPなど)
- ブラウザソースのキャッシュやログイン情報など
STEP 2:OBSのアンインストールと完全削除の手順
バックアップが完了したら、いよいよOBSの削除作業に入ります。
通常のアンインストールだけでは不具合の原因となる「設定の残骸」がPC内に残ってしまうため、手動での完全削除まで確実に行いましょう。
1. OBSを完全に終了する(ここを忘れずに!)
作業を始める前に、必ずOBS Studioを閉じて完全に終了しておきましょう。 OBSが起動したままだと関連ファイルがロックされ、正常にアンインストールできなかったり、残骸フォルダの削除時にエラーが出たりする原因になります。
タスクマネージャーでの確認手順:
- キーボードの
Ctrl + Shift + Escを同時に押して「タスクマネージャー」を開きます。 - 「プロセス」タブのアプリ、バックグラウンドプロセス中に OBS Studio(または
obs64.exe)が残っていないか確認します。 - もし残っている場合は、右クリックして 「タスクの終了」 をクリックして完全に終了させてください。
2. 通常のアンインストールを実行する
まずはWindowsの標準機能を使って、OBS本体をアンインストールします。
次の手順の「手動でフォルダを消す」だけでは、Windows内部に残った管理情報(レジストリ)やプログラム本体のデータが残ってしまい、再インストール時のエラー原因になる可能性があります。面倒に思えても、「通常のアンインストール ➔ 手動削除」の2ステップを踏むのが最も安全で確実です。
- 手順: Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」から「OBS Studio」を探し、「アンインストール」をクリックします。
⚠️アンインストール時にチェック
途中で「Delete user settings(ユーザー設定を削除する)」というチェックボックスが表示されたら、必ずチェックを入れて進めてください。ここにチェックを入れることで、基本的な設定ファイルが一括削除されます。

3. 残存フォルダの手動削除(ここが最重要!)
通常のアンインストールでは消えずに残ってしまう「設定の残骸フォルダ」を手動で綺麗に削除します。この作業こそがクリーンインストールの最重要ポイントです。
【フォルダーの開き方】
1.キーボードの Windowsキー + R を同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。

2.下記のパス(①・②)を1つずつコピーして入力欄に貼り付け、「OK」を押します。
① %appdata%\obs-studio を入力し、表示されたフォルダーを削除する

② C:\Program Files\obs-studio を入力し、表示されたフォルダーを削除する

※もし「ファイルが使用中のため削除できません」と表示される場合は、一度 PCを再起動 してから再度試すとスムーズに削除できる場合があります。
STEP 3:OBSの再インストールとおすすめ初期設定
完全削除が完了したら、最新のOBSをインストールします。再インストール時に1点だけ「必須の設定」を行うことで、動作の安定性が大きく向上します。
1. 最新版のインストール
まずは公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードして実行します。
- 手順: OBS Studioの公式サイトにアクセスし、「Windows」or「macOS」を選択してインストーラーをダウンロード・実行します。画面の指示に従ってそのまま進めれば完了です。
- 参考:OBS Studio 公式ダウンロードページ

2. 【神設定】「管理者として実行」を有効化する
再インストール直後に必ずやっておきたいのが、OBSを常に「管理者権限」で起動する設定です。
PCの負荷が高くなった際、WindowsがOBSの処理優先度を下げてしまい、画面のカクつきやドロップフレーム(コマ落ち)が発生することがあります。管理者権限を与えておくことで、OBSの処理が最優先され、動作が劇的に安定します。
1.デスクトップの「OBS Studio」アイコンを右クリック → 「プロパティ」 を選択
2.上部の 「互換性」 タブを開く
3.「管理者として実行」 にチェックを入れる
4.「適用」 ➔ 「OK」 を押して閉じる

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OBSの初期設定が完了したら、ゲーム音やBGM、Discordの音声を個別に管理できる「アプリケーション音声キャプチャ」の設定もあわせて行っておくのがおすすめです。
STEP 4:バックアップの読み込みと環境復元
再インストールと管理者権限の設定が終わったら、最後にSTEP 1で保存しておいたバックアップデータを読み込んで、元の配信環境を復元します。
プロファイルとシーンコレクションのインポート
エクスポートしておいたファイルを、それぞれ順番に読み込んでいきます。
- プロファイルの復元(配信・画質設定)
- 上部メニュー「プロファイル」➔「インポート」から、保存しておいたプロファイルフォルダを選択します。
- 読み込み完了後、メニュー「プロファイル」一覧から復元したプロファイル名をクリックしてチェックを入れます。
- シーンコレクションの復元(画面レイアウト)
- 上部メニュー「シーンコレクション」➔「インポート」から、保存しておいた
.jsonファイルを選択します。 - 読み込み完了後、メニュー「シーンコレクション」一覧から復元したコレクション名をクリックして切り替えます。
- 上部メニュー「シーンコレクション」➔「インポート」から、保存しておいた
💡 画面のソース(画像・テキスト等)が赤く崩れている場合 保存場所やパスが変わっていると、画像やテキストが正しく表示されない場合があります。その場合は、上部メニュー「ファイル」➔「欠落しているファイルの検索」を実行することで、一括で再認識させることができます。
2. プラグインの再導入とスクショを見ながらの設定復元
標準機能で復元されない部分は、保存しておいたスクリーンショットを参考に手動で戻していきます。
- 外部プラグインの再インストール
- 使用していたプラグイン(同時配信プラグイン、OBS WebSocket関連や各種拡張ツール等)を再度インストールします。
- 外部プラグイン等の数値入力・調整
- STEP 1で撮影しておいたスクリーンショットを開き、必要な数値を元通りに入力し直します。
まとめ&クリーンインストールの検証結果
今回は、OBSの重さやカクつきを根本から解消する「完全クリーンインストール」の手順を解説しました。実際にクリーンインストールを行った後、テスト配信時の「統計」画面を確認した結果がこちらです。
- FPS: 60.00(安定)
- レンダリングラグによる逃したフレーム: 0.0%
- エンコードラグによるスキップされたフレーム: 0.0%

処理遅延やコマ落ち(ドロップフレーム)が完全に「0.0%」となり、ぬるぬる動く快適な配信環境を取り戻すことができました。
「設定を見直してもカクつきが直らない」「長年アップデートを重ねていて動作が重い」とお悩みの方は、ぜひ本記事の手順で完全リセットを試してみてください!
💡 根本的にスペック不足を感じている方へ
もしクリーンインストールを行っても動作が改善しない場合、PCのスペック不足や配信負荷が限界に達している可能性があります。より快適で高画質な配信環境を目指す方は、2PC配信環境の導入もあわせて検討してみてください。
- Qクリーンインストールをすると、プラグインやマイクの設定(音声フィルター)も消えてしまいますか?
- A
はい、消えてしまいます。OBS標準のエクスポート機能ではプラグインやフィルター設定は保存されないため、作業前に必ず設定画面のスクリーンショットを撮影しておき、再導入後に手動で設定し直してください。




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